先日10月29日に、関西大学梅田キャンパスで実施した『第1回 Entrepreneurship AZ』の様子(後編)です。
前編の個人での内省と対話を通した問題発見、問題意識の探求に続き、後編は、チームディスカッションを通し、主体的に関わり合いたい問題、取り組みたい課題を見つけていくための時間。
まずは、参加者全員のテーマ出しによるチーム結成から。
ここまで考えてきたことを元に、今具体的に考えてみたいと感じているテーマを各自書き、壁に貼っていきます。
たとえば、こんなテーマが。
・持続可能な社会の構築
・なんで日本人は選挙に行かないの?
・能動的に行動!自ら異世代の人とつながりたい!と思う学生を増やしたい
・本来の「ヒト」としての在り方を取り戻す努力
・日本の大学生誰もが将来にワクワクする職業選択を行う!
・好きなことで生きる!自身の強みを活かしたチャレンジ人材育成
・「議論」する生徒を育てる「公立中学校」をつくる
・「仕事」と「家事」 「それ以外」の時間ってありますか?
・失敗OK・チャレンジ推奨!毎日が楽しくなる仕事と出会う
・自己パフォーマンスと社会貢献のベストマッチングの仕組みづくり
・社会のヤミはメディアに有る
投票によりテーマを絞り込んだ後、自分が興味あるテーマに集まり、似たことに興味を持つ者同士によるチーム結成がされていきました。
その後、「問題の明確化」「原因の分析及び選択」「課題の設定」「解決策考案」を考えるためのワークシートを元に、ホワイトボードなどを使用してチームごとにディスカッションが繰り広げられていきます。
そして、「解決したい問題」「その目的」「設定した課題」「解決策」及び「これらの結論に至った理由」を、各チーム模造紙にまとめ、3チーム1グループで発表と質問・フィードバックを行なっていきました。
最後に、振り返りの時間と個人の時間をとり、チーム内でのメッセージ交換を行い、1日を終えていきました。
アンケート結果を拝見させて頂く限り、多くの方が参加前と参加後とでは、問題意識、取り組みたい課題に対するご自身の状態が変化されたとのこと。ご満足頂けたようで運営メンバー一同大変有難く思っております。
【以下は、参加者アンケートの一部抜粋です。】
<学生>
・一人では考えきれない事や自分だけでは出せない事も言えたのでよかったです。
・自分が悩んでいた課題が少し解決に近づいた。
・普段の自分とは違う物の見方で、興味がある社会問題へのアプローチを広げられたのが大変よい経験でした。
・視点の多様性を感じ、様々なことを吸収できた。何事にも疑問をもって行動する大切さを学んだ。
・社会人から今の社会問題を聞き、私たちも学生として感じている問題を話すことで、社会人も学生も一緒になって社会問題を解決できるような、具体的なアイデアを考えることができたと思う。新しい人とのつながりもできたのでうれしい。
・このイベントでしか絶対会わない人と議論でき、価値観、考え方が広がった。
<社会人>
・同じような課題、意識を持った人達がたくさんいらっしゃり、その人達がつながる接点となるこのイベントは大変有意義と思います。
・ビジネスプランが組み立てられました。学生の方の問題意識の高さに関心。また、是非参加したいです。
・普段、議論することのないメンバー(特に中高生)との取り組みにより、使ったことのない(最近使っていない)脳を使った。チャレンジできない環境は大人も中高生も変わらないのかも。
・出発したときの問題意識から課題にしていく過程で、より深い根本的な問題にしていくことができた。
・ディスカッションを通して、考えがしまったことは大変おもしろかったです。学生と意見交換することはとても新鮮で楽しかった。もっと、やってみたいと思いました。
・今まで全く面識のなかった方々とチームでディスカッションするという、自身にとってハードルが低くなかったものの、いろんな意味で刺激を受けることができました。今後、このようなイベントがあれば、また参加したいと思います。社会人・学生とが交じり合った一体感が素晴らしかったです。
次回開催『AZ』メインイベントのご案内です。
2018年3月11日(日)、関西大学梅田キャンパス8階にて、
「社会人×大学生×高校生」の世代の枠を超えた多様な視点・価値観が交わる中で、
「どんな人間になりたいのか、どういう人生を生きたいのか、そして、自分がどう在りたいのか」をそれぞれに見つけていく1日
『Life Create AZ』を開催致します。
後日、改めてご案内させて頂きたく思いますので、是非皆様ご参加の程よろしくお願い致します。
【共催】
NPOあすいろ
関西大学梅田キャンパス/kandai Me RISE
【協力団体】
学生団体inspicle
(ライター:小野利経)