塔南高校「総学の時間」第25回(2月20日)は、「ニーズを捉えて具体的に考える力をつける」ことを目的とした、5回連続型授業【問題解決力】の第5回目。1年生最後の授業です。

前回から引き続き、後半4チームの発表とリフレクションです。
(カメラを忘れてしまい、スマホで撮影しているため画像が粗くなっています・・・。)

たとえば、こんな発表とやりとりが。

■チーム名『トールバーム』
商品名は「トールバーム」
キャッチコピーは「豪華な一口をあなたへ」です。

バームクーヘンとガトーショコラを合わせた商品です。抹茶チョコがかかっていて、金箔を塗っている見た目が豪華な商品です。サイズは直径24cmのホールです。値段は4,000円で百貨店で売ります。

■チーム名『NYOZ』
商品名は「抹茶チョコの入ったもちさくバナナ苺ロール」
キャッチコピーは「ハイブリットスイーツの新境地」です。

まず、外側にふわふわのロールケーキがあって、中にもちもちの餅があり、真ん中にサクサクのクランチが入っていて、餅のなかにクリームと抹茶チョコがはいってます。食感はふわふわ、さくさく、もちもちが楽しめ、甘くて苦くて色んな味が楽しめます。
1度で6つが楽しめる新境地のスイーツです。

値段は買いやすい350円にして、売る場所はこの人(ペルソナ)がバスケとか運動部に入ってるのですぐに行きやすいコンビニにしました。広告は皆YouTubeを見ていると思うので、YouTubeで流したり、コンビニの目立つ場所とかに置いてもらいます。

<質疑応答>
「どんな味ですか?」
「甘酸っぱさと、甘さの中にちょっと抹茶の苦みが入っている濃厚な味わいです。」

■チーム名『やまびこめっせーじ』
商品名は「代弁スタンプ」
キャッチコピーは「このスタンプ使いたくない?」です。

言いにくいことをかわいく代弁してくれるLINEスタンプで値段は100円です。
ペルソナは、高2の女子で京都住まい。よく喋る人で趣味がLINEです。1カ月のお小遣いは3000円くらいです。

<質疑応答>
「言いにくいことをこのスタンプで。ということやけど、結局スタンプを送るんであれば、メッセージを送ったほうが早くないですか?」
「メッセージを送るより、元々あるスタンプを送るほうが送りやすいかなと。かわいい絵もあるので。」
「このスタンプは、まだバリエーションあるんですか?」
「あります。」

■チーム名『オニギリ』
商品名は「お結び」
キャッチコピーは「受験生に喜ばれるオニギリ」です。

「受験生に喜ばれるオニギリ」ということで、応援メッセージが入っています。
応援メッセージは、たとえば納豆やったら「ネバーギブアップ」。ウィンナーやったら「ウィナー」。カツオやったら「勝つ」。など、具にちなんだメッセージが入っています。

売る場所はコンビニで、値段は1個300円です。ポイント制で10ポイントたまると1個無料になります。縁結び、受験に結び付けるということで、ネーミングはここからちなんでいます。

<質疑応答>
「味はそれしかないですか?ツナとかはないんですか?」
「ツナは、ゴロがないんでないです」
「ポイントってどうやってたまるんですか?」
「1個買ったら1ポイント溜まります。」
「10個買ったら無料ってこと?」
「そう。」

■チーム名『EKUBO』
商品名は「チョコ暗パン」
キャッチコピーは「わたしは、この世界を“食べて”覚えた」です。

ドラえもんの暗記パンをイメージして作りました。ドラえもんのは、書かれているのを食べたら覚えるというアイテムなんですけど、これは食べたら暗記力が上がるというパンです。
暗記力が上がる食材がいっぱい入っていて、五穀米を混ぜたベーグルに、こしあんが入りチョココーティングをしています。

競合商品に「頭脳パン」というのがありますが、見た目がダサいので見た目で勝ちます。
値段は108円(税込)で、スーパーやコンビニで売ります。ローラちゃんが人気あるので、広告をしてもらいます。

<質疑応答>
「サイズはどれくらいですか?」
「これくらいです。」(手で表現)
「メロンパンをイメージしてもらえたらと思います。」
「頭脳パンってホントにあるんですか?」
「あります。ググったら出てきます。」
「コンビニとかで売ってますか?」
「たぶんちょっと古いスーパーとかに売っているかも・・・?」
「買う気やろ(笑)」

全チーム発表終了、チームでの振り返りを行い、
「全5回のまとめ」「社会の中での自分の役割」「今後求められる人材」などを学んだ後、個人で振り返りをして、平成29年度京都市立塔南高校1年生「総合的な学習の時間」最後の授業を終えていきました。

■以下は、振り返りの一部抜粋です
・ただ商品を考えるだけじゃなく、どんな人が欲しているのかなどの広い考え方と想像力を得た。思った以上に色々な面白い案があった。色々な考え方が見れてよかった。

・皆の考えることを同じものにしたり、アイデアを出す難しさや、想像を形にする大変さがよくわかった。新しいものを自分達で1から作り出すのは難しいけど楽しかった。皆に納得してもらえるようなすごいアイデアを出せる人になりたい。

・相手の立場になり考える力、予測したり他のものと違うところを見つける力を得た。1人1人違う役割があって、その役割でそれぞれ輝くことができると感じた。主役となる人を支えられる土台となる役割を担えるようになりたい。

・ペルソナ作成からキャッチコピー作成まで、自分達の商品の良い点や競合商品との違いを考える力がついた。チームで意見を出し合って新しい商品を提案するという活動は初めてだったから楽しかった。自由に考えられて発表を聞いていると本当にほしいと思う商品がいくつもありました。自分の意見だけを言いまくるのではなく、相手の意見をしっかり聞いて、それを踏まえて自分の意見を言える人になりたいです。

・素直に商品を開発したり、商品の改善をしたりするのは難しいと思った。けれど、その中でペルソナのニーズに合わせて商品を開発したり、今ある商品の問題を解決したりして、発想力や問題解決力を得ることができた。自分1人では全然案が浮かばなかったが、話し合うことで、こんなに案が浮かんだり、案がよりよくなったりするんだなと思った。主観的にみると改善することが多かったが、客観的に誰かの立場に立ってみると良い案がより多く出てきた。今後このような機会があったらリーダーの立場に立って皆をまとめ、しきりたい。けれど、自分1人だけが話して話を進めるのではなく、皆が話しやすい雰囲気をつくりたいと思った。(意見がたくさんでる→よい商品が生まれる)

・新しい商品ができるまで、たくさんの過程があって新たな商品ができていくのだなと思いました。誰かと協力して何かをやりとげることは本当に大切だと思いました。これからの社会、「指示待ち人間」は採用されないと教えられました。私はよく指示を待ってしまうので、社会で生きていけるように改善したいと思いました。

・自分がよくても相手の立場を考えて新しい物を開発するのが一番難しいなと思った。皆、結構ありそうなものばかり考えられていて自分もいいなと思うものが多く、どの発表も聞いていて楽しかったです。

・1人のことについてよく考えることを学び、その考えたことを元に色々なことを考える力を得たと思います。

・皆で協力して考えることの大切さ。決められた時間の中でどうやって発表するか。1つのテーマから、たくさんの枠組みに分けて考える大切さを学んだ。

・どのように考えて、どのように人に伝えたら良いかなど、たくさん考える力や発想力が得られた。また、人とコミュニケーションをとる力を得ることができた。今回商品を一番最初から考えてみて、やっぱり商品を作るのはすごく難しいのだと思った。難しかったけど、すごく貴重な体験ができた。

■平成30年度について
平成30年度は、教員の方だけで実施できる形にすることを目指し、再度1年生1年間の授業のブラッシュアップを行なっていきます。毎回の授業レポートは今回で終了とし、平成30年度はダイジェスト版などでお送りすることを予定しています。

(ライター:小野利経)

当日の写真ギャラリーはこちら