先日10月29日に、関西大学梅田キャンパスで実施した『第1回 Entrepreneurship AZ』の様子(前編)です。

「世代を超えた多様な視点・価値観が交わる中で、それぞれの答えを見つけていく一日」をコンセプトに、問題発見、課題設定のプロセスに重点を置いた対話・議論を、社会人、大学生、高校生の枠を超えて対等な立場で実施していきました。

台風の影響により、当日キャンセルが多数発生する中、社会人22名、大学生10名、高校生9名(うち中学生1名)の合計41名の皆様にご参加頂き無事開催することができました。以下、当日の様子です。

まずは、ウォーミングアップから。
【歩くアンド止まる】
高校生運営メンバーであり、『学生団体inspicle』代表のなおピーによる実施。参加者同士の交流が広がっていきます。

その後、社会人と学生ほぼ同数で4~5人グループとなり、
【問題発見ブレスト】を実施。
「問題発見」における『問題』とは、「理想の状態」と「現状」の「ギャップ=問題」との説明が。
『問題』を発見するため、自分や身近な人にとって、「実現するとうれしいこと」「不満や困りごと、悩み」を、思いつくままに付箋に書いていきます。

たとえば、こんな内容が。
・部活内で男子と女子がほぼ話さない
・本当にやりたい仕事がわからない
・答えのないキャリア
・孫との距離(場所)が遠い
・生徒のやる気が落ちているらしい

・好奇心って持続するの?
・多様性を認める社会
・歌が上手くなる
・将来の安定
・本をはやく読む方法が知りたい

・志の高い仲間づくり
・国際情勢がよくなってほしい
・家事が大変
・ゆっくりする時間がない
・自分を許して受容しきれない自分がいる

・地球温暖化
・私で在ること
・恋人をつくる
・健康な生活
・地域のおじいちゃんの居場所がない
等々、グループごとにたくさん付箋が書かれていきます。

お次は、【問題意識の探求】
問題発見ブレストで出た中で、自分が最も解決したい問題を選び、何のためにその問題を解決したいのか。その目的を達成すると何がうれしいのか。を、それぞれ個人で考えていきます。
個人で考えた後は、考えた内容を元にグループで対話。
言葉を交わす中で、自分の中にある想いに気づいていく時間です。

たとえば、こんな内容が。
『解決したい問題』
①学生の社会とつながろうとする積極性をあげたい!
②明確な目標が立てられない
③ホームレスの人達を見ているとなんか哀しくなる
④仕事・学校と家事の両立をさせたい
⑤生徒が「学び」を体感できる学校づくり

『何のために?何がうれしい?』
①同じ価値観を持ち、意見を共有できる人が増える
②明確な目標がなければやりたいことを全力でがんばれない
 やりたいことが実現できる
③見ている側として哀しい気持ちをなくす
 ホームレスをしている人にも自分が生活するようなあたたかい環境で生活してもらう
 日本に幸せな人が増える
④休日にもっと時間ができる
 家族で出かけたり、各々好きなことができるかも
⑤日本の教育システムを変化させ、「日本発」で、世界で戦える人を育てるため
 日本の教育をけん引する学校にするため
 ただただ面白そう!!システムを作るのは楽しい!!

再び、個人で考える時間。
『何のために?何がうれしい?』が実現した『理想の状態』の社会と、それに対する『現状』を考え、『理想の状態』と『現状』のギャップとして、解決したい『問題』を捉えなおしていきます。
個人で考えた後は、再度グループで対話。
ここまで考えてきた内容や感じたことなどを共有していきました。

その後、チームディスカッションを通し、主体的に関わり合いたい問題、取り組みたい課題を明確にしていくための時間に移っていきました。

チームディスカッションなどの様子は、『第1回 Entrepreneurship AZ』(後編)でお届けします!

【共催】
 NPOあすいろ
 関西大学梅田キャンパス/kandai Me RISE

【協力団体】
 学生団体inspicle

(ライター:小野利経)

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