4月14、15日に実施された合宿プログラム後編。2日目実施ワーク(以下の②後半及び③)の様子をご紹介します!
【1日目2時間半、2日目3時間で実施したプログラムタイトル】
① Meet with me[自分との出会い]
② Creative will[未来の創造]
③ Adventure roadmap[冒険の地図(計画)]
まずはウォーミングアップから。
眠気覚ましのアイスブレイクの後、「パフォーマンス」と「ストレス」のお話が。
ストレスのかかり具合が学習者の成長に影響するそうです。
ストレスのかかり具合には、「Comfort zone(快適)」「Stretch zone(活気)」「Panic zone(苦痛)」の3つのゾーンがあります。
昨日未来を描くことは
「余裕だった?(快適?)がんばった?(活気?)無理だった?(苦痛?)」
余裕だった、がんばった、が半数ずつくらい。無理だったは、誰もいませんでした。
そして、クラス毎にABCゾーン(苗字のアルファベット順)で前から順に並んでいきます。次は、誕生日ゾーン。今日の日付(4月15日)から順に並んでいきます。
ABCゾーンで慣れたのか、声かけをする生徒さんがチラホラ。クラス対抗でスピードを競って並んでいきます。
並び終えた後、前から順番に番号を言って、自分と同じ番号の人を見つけて好きなテーブルに座り自己紹介。ここからクラスを超えた交流が本日も始まります。
本日最初のグループワーク<体験のラベル化>
①最近成功した(ちょっと上手くいった)こと。または自分の強み・長所・好きなところを付箋に記載してください。
②最近失敗(ちょっと下手)したこと、または自分の弱み・短所・嫌いなところを付箋に記載してください。
各自思いつく限り何個でも。付箋1枚に1個書いていきます。
たくさん書いている人もいれば少しだけの人も。それぞれのペースで取り組んでいます。
書いた長所、強み、成功したことをグループでシェアして「いいね!」
盛り上がっているグループもいれば、強みを言うのがはずかしいグループもある様子。
お次は、短所、弱み、失敗したことをシェア。
「失敗に対して、「自分は失敗ばかりする要領の悪いダメな人だ」と捉えるのか、「誰よりも上手くいかなかった事例をたくさん保有している人だ」と捉えるのか。
どちらを採用するかは自分次第。
たとえば、トーマス・エジソンは、数千回の失敗を経て電球を光らせることができた人です。」
との説明が。
そこで、
<他の人が書いた失敗や短所に対して、ポジティブな意味をつけてください>という課題が。
・短気→きりかえがはやい
・神経質→きれいずき
・早起きが嫌い→勉強とか努力している
等々
それぞれの表現で意味づけをしていきます。
ここから【Creative will[未来の創造]】後半開始。
昨日の「私達」に対し、今回は「自分」という個人の視点で描いていきます。
テーマは「これから3年間の高校生活で自分が最もポジティブな瞬間」
生徒さんがワークに取り組む前に、イメージしやすいようにと、
「先生方の高校時代のポジティブなエピソードを聞いてみよう」
ということで、事前打ち合わせなし、ぶっつけ本番の先生方の本音トークが共有されていきます。
「担任の先生にお前は絶対に〇〇大学に合格しないと言われていた。ネットで合格発表を見れるけど、わざわざ都道府県をまたいだ遠方の大学まで見にいき、合格を見た瞬間、周りの人の視線関係なしに「よっしゃー!」って一人叫んだ。」
生徒さんからは自然と拍手が。
「英語の歌が大好きだった。学校の勉強もするけど、将来その人に会いに行くんだ。と思っていたら、夢の中にその人が出てきて英語でしゃべった。朝起きてめっちゃテンションあがった。」
「高1のときに高3の先輩にアタックした。むくわれなかったけどチャレンジした。」
部活の話、受験の話、恋愛の話等々、先生方の生の声が生徒さんに届けられていきます。
それでは生徒さん達の番。自由に未来のポジティブな瞬間を描いていきます。
「描く場所はどこでもいいですよ。外に出てもいいですよ。」
仲のいい人同士で集まってわいわい。今座っているグループのままで描く人。一人で黙々描き続ける人。絵や文字でそれぞれ好きなように表現していきます。
自由に描く時間が終わりグループに戻ってシェア。
・京都の夏の大会で優勝して甲子園に行く
・好きなアーティストと握手している瞬間
・大学合格
・カラオケで98点!
等々
様々なポジティブな瞬間が共有されていきます。
いよいよ最後のワーク【Adventure roadmap[冒険の地図(計画)]】
どうやってそこに行く?
先ほど描いた高校生活で一番ポジティブな瞬間に向かって、各自具体的な計画を描いていきます。
ポジティブな瞬間にたどり着くためには、どんな能力が必要?どんな人が周りにいればいい?等々、それぞれに思いつくことを付箋で貼り出していきます。
・コンピューターの知識
・自分のライバル的存在になる友達を見つける
・決してめげない
・徹底的に勉強をする
・声域を広げるため高い歌や音にどんどん挑戦する
・早寝早起きする
・レギュラーをとる
・お金を貯める
・(あこがれの人に会った時)伝えたい内容を考える
等々
その後、自分が書いた内容をグループ内で順番に発表。
発表者以外の人は支援者。
発表者の発表に対して自分は何を支援できるのかを付箋に書いて伝えていきます。
・大会の前悩みとか聞きます
・試合見にいきます!
・友達になって応援します
等々
今日1日「余裕だった?がんばった?パニックだった?」
がんばった人が多かった様子。
「がんばった自分を抱きしめてあげてください。はずかしいので目をつむって60秒間。」
「2人1組になって、よくがんばったね。と相手をねぎらってあげてください。
好きな人と組んでいいです。
たくさんの人とねぎらいあいたい人はたくさんの人と。
一人の人とねぎらいあいたい人はそのまま。」
お互いに声かけや握手をしているペア、グループ。
はにかみながらの人も。
最後は、はじめ座っていたクラス毎のグループに戻り、今日の感想をそれぞれにシェアして合宿2日目を終えていきました。
【以下、生徒さん達の感想の一部です】
・席替えで新しい人と同じ班になって、見た目からはあまり想像できなかったことがいっぱいあった。
・好きな本や漫画はなんですか?という質問に対して、自分は特になかったけど、他の人が楽しそうに話しているのを見て、皆色々考えているんだなぁ。と感じた。
・自分の夢は周りに少なく恥ずかしいものだと思っていましたが、いざ言うとなると気持ちよく話せて、自信を持つことが悪くないと感じました。
・付箋を使って自分の長所と短所を書いて皆と共有するのが共感したり、新しい発見があったりしたので、とても印象深く残りました。
・何事も前向きに考える。自分の力を信じて色々挑戦してみたい。
・自分がこれからやらなければならない事が見えたので、まずは明日から頑張っていきたいです。
・未来を考え、それになるように自分から動きたい。
・大学進学やその次の未来を考えるのに、もっと具体的な目標をもってやりたいと思いました。目標達成のための計画もしっかり立てたいと思いました。
・何も決意せずにがむしゃらに行動するよりも、何かを目指したほうがよい時間になる。理想の未来のために勉強とコミュニケーションを頑張りたい。
・未来について考えたことがあまりなかったので、自分の未来のことについて具体的に考えたり、その未来をどのように実現していけばよいかなど、様々なことが知れてよかった。
(ライター:小野利経)