塔南高校「総学の時間」第4回(5月9日)は、ジョハリの窓を使用したワークを通して、自己と他者の相互理解を深めるために必要なことを学んでいきます。

まずはウォーミングアップ。
前回に引き続きクラス対抗のタイムアタックです!
今回は、クラス全員、誕生日順に1列に並んでいきます。

ここで、前回とは異なるルールが加わります。
全員が並び終わるまで声を出してはいけない。つまりサイレントワーク。
ただし、担任の先生のみ声を出して構いません。
そして、担任の先生の合図で開始してください。
それ以外は、何をやってもいいというルール。

ここでひとつ質問が。
「誕生日順の開始はいつからですか?」
「1月からでも4月からでも。はたまた、今日からでもいいです。
提示されたルール以外は、すべて自分達で考えて実施してください。」
ということで、6クラス中5クラスは1月から。1クラスのみ4月から開始しました。

もうひとつ質問が。
「開始前に少し考える時間をとってもいいですか?」
「そちらもおまかせします。」
この質問は、出たクラス、出なかったクラスに分かれました。
ということで、担任の先生の合図を元に各クラス開始しました。

・唯一声を出せる先生が考えた作戦に従い並んでいくクラス
・何も言わずとも自然に各自が主体的に素早く並んでいくクラス
・はじめ、先生が細かい指示を出していたが、あまり機能せず、途中から生徒の一人が自分で考え、ホワイトボートに書いた作戦に従い並んでいくクラス
・開始前の時間で、先生が「それぞれちゃんと考えろ。何のためにやるのかを考えろ。」と声かけをし、生徒の意識を集中させたうえで、クラス全体で主体的に素早く並んでいくクラス
・開始前に考える時間をとらなかったため手間取っていたクラス
等々、クラスそして先生の個性が色濃く出たワークになりました。

ここから、本日のメインテーマ
<ジョハリの窓>
ジョハリの窓の4つの領域「開かれた領域」「盲目の領域」「隠された領域」「未知の領域」を学んだ後、
「自分も他者も知っている「開かれた領域」を拡大することで、自己と他者の相互理解が深まります。」
との説明が。

ということで、
・自己理解
・他者理解
・相互理解
の3段階のワークを通して、お互いの開かれた領域を拡大する方法を学んでいきます。

たとえば、こんな会話が繰り広げられていました。

■私は私のことをこう思っています
・図太い
・直球勝負
・物静か、情にもろい
・風変わり、頭おかしい、変わってるってよく言われる
・センチメンタル、涙もろい
・自意識過剰、忘れがち、うっとおしい

■私はあなたのことをこう思っています
・親切、やさしい
 ノート見せてくれるし
・パワフル
 クラスのリーダー、叫んでるよなぁ
・エネルギッシュ
 数学のとき余裕、体育委員している
・女性的(男子に対して)
・リラックスしている
 そんなことないけどぉ(と、本人から)
・落ち着いている、お人好し
 うそぉ〜ん、当たってない!(と、他の友達から)

盛り上がっているグループ、自分のこと、相手のことを話すのが恥ずかしい様子のあるグループ。先生同士で実施しているクラスもありました。

ということで、
「自分はこういう人間であるということを他者に伝える」「自分はどんな人間と思うのかを他者に聞く」「自分が相手のことをどのように思っているのかを相手に伝える」ことが、自己と他者の相互理解を深めるために必要である。ということを学び、本日の授業を終えていきました。

(ライター:小野利経)

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