塔南高校「総学の時間」2学期のはじまりです!
第12回(8月29日)は、相手の考えを引き出すための質問力を学ぶ時間。3回連続型授業【対話力】の第1回目です。
まずは、各生徒のコミュニケーションに対する認識を把握するため、
【コミュニケーションってあなたにとってどんなもの?】を実施。
以下の8つの認識が書かれたカードの周りを歩きながら、自分に一番しっくりくると感じたカードのエリアで立ち止まります。
①好き。どちらかというと得意
②難しい。どちらかというと苦手
③楽しいもの
④時々面倒で避けたいもの
⑤もっと上手くできるようになりたいもの
⑥学ぶほど大事ではないもの
⑦会うよりメールやラインの方が伝わるもの
⑧①~⑦以外。『×××なもの』
全クラスで見ると、③④⑤が多く、その次に②、①、⑧と続き⑥は2人。⑦はゼロでした。「ラインはコミュニケーションじゃないでしょ。」との発言も。
⑧に関しては、「自然なもの」「勝手にしゃべるもの」「黙れって言われても黙らへんもの」などの意見が出ていました。
ここから本日の本題【質問力】
「限定質問」と「拡大質問」の違い。それぞれの効果的な使い分けを学んだ後、
エクササイズ①
【以下の場面で最も効果的な質問を3人1組で考える】に突入。
<場面:初めて同じクラスになった隣の席の子と親しくなるきっかけを作りたい>
考える質問は3つ。どの順番で質問をするのか。なぜその質問と順番なのか。
を考えていきます。
たとえば、こんな答えが。
・「どこ中(学)出身?」(自分の中学も言って)「ここ知ってる?」(共通項を探る)「趣味は何?」(話を広げる)
・「休日何してるん?」(家にいる)「お出かけはしないん?」(誘われたらする)「誰に誘われるん?」(〇〇とか△△とか。□□な場合もあるかな。)
こんな戦略的な答えも。
・(消しゴムをわざと落として)「ごめん拾ってくれへん?」(これで人間性をはかる)「ありがとう」(拾ってくれなかったら終了)(拾ってくれたら)「名前なに?」「どこ中?」
・「好きな数字は何?」という不意をつく問いで相手を動揺させた後、心をつかんでいくという高度なテクニックも。
「どこ中(学)出身?」は高校生にとっての必須ワード。ほとんどのグループで出ていました。
お次は、エクササイズ②
【短い時間でより多くの情報を引き出す質問を考える】
質問できる個数は3つのみ。
3人1組での実施。質問者、回答者、記録係に役割を分けて交代で実施していきます。
情報を引き出すテーマは、「趣味・好きなことについて」
ワーク終了後の振り返りで、
「どんな質問が多くの情報を引き出すのに効果的であったか」
を共有していきました。
たとえば、こんな意見が。
・趣味を聞いたあと、「はじめたきっかけは?」「いいことあった?」
・好きなことに対して「どこが好きなの?」「これからどうしていくの?」
・趣味が音楽という回答に対し、「聴くとどうなるの?」
・趣味がピアノという回答に対し、「あなたにとってピアノとは?」
・「休みの日は何をしているの?」から趣味などを引き出せる
・5W1Hを使う
等々
最後に、学んだことを今後どのようにいかせそうかを振り返り、本日の授業を終えていきました。
(ライター:小野利経)