塔南高校「総学の時間」第5回(5月16日)は、多様な価値観を知り、一人ひとりの違いを受け入れる態度の重要性を学んでいきます。

まずは、「世界の登校風景」を通して、自分達と世界の生徒との違いを知っていきます。
その後、「食事スタイル」や「自宅の服装」などの質問を通して、クラス内での日常生活の違いを共有していきました。

ここから、本日のミッション。
ミッション1<作業手順に沿って文様を作成する>
一人に1枚ずつ配られた色紙を、提示された作業手順に従い、折ったりちぎったりしていきます。
その結果、できあがった色紙の文様は様々。
色紙がバラバラの状態になっている人や1枚のままで文様になっている人。クラスによっても違いが出ていました。

「自分と同じ文様の人がいないか歩き回って探してみよう!」
ということで、探し回ります。
その結果、似た文様を見つけた人もいれば、似た文様がなかった人も。
隣に座っていた人同士で、まったく同じ文様になっている人もいました。

提示された作業手順に従い、できあがった状態が回りの人とまったく違った瞬間、「そういうこと?やり方間違っていた。」という反応を示す生徒もいました。
しかし、それも間違いではありません。

「同じ作業手順を見て作成したとしても、人によって捉え方、考え方、感じ方は異なる。間違っているのではない。正解はなく、すべてが正しい。そのため、お互いの違いを尊重し、お互いの違いを承認できる態度が必要。」との説明が。

お次は、ミッション2<テーマをひとつ選んで対話する>
提示された複数のテーマの中から選択して、グループ内全員でそれぞれの意見を共有していきます。
グループ内での共有が終わった後は、<交流範囲を広げる>ということで、ホスト役一人を残して、別のテーブルへ移動し、グループ内で共有した意見を他のグループの人とも共有していきます。

たとえば、こんな対話が繰り広げられていました。

■幸せな瞬間
・寝る直前
・アイスクリーム食べた瞬間、布団に入った瞬間
・音楽聴いている時、なんにもしんとゴロゴロしている時

■理想の人生
・笑える毎日を過ごす
・お金を稼いで自分の好きなことができる
・20代で結婚する
・大切な人がいて不自由なく暮らすこと(大切な人って誰?→家族)

■理想のパートナー
・身長が7センチ以上高い人、働いている人
・話を聞いてくれる、やさしい、かわいい
・自分を認めてくれる人、器の大きい人
・家事をしてくれる人
・積極的でちょっとヤキモチ焼いてくれる人

■愛
・どれだけ自分のことを大事にしてくれるか
・愛は性別をこえる
・形がなくてきもちいい(自分で言ってめっちゃはずかしい><)
・愛とは、つくっていくものではなく育んでいくもの(言った本人お気に入りで連呼)
・愛には、人にやさしくするためにある愛があり、恋がはいると誰か一人だけにあげたい愛になる(お~。。。皆絶賛)

最後に、元のグループに戻って今日の体験の振り返り。
「人それぞれ違いはあって当然。違いはあるのに間違いだと思うことが心配。
多様な他者の価値観、自分の価値観を知り、一人ひとりの違いを受け入れることが大切。」ということを学び、本日の授業を終えていきました。

(ライター:小野利経)

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